マメ知識

ディスクブレーキは輪行できないんですか?

巷で言われるディスクブレーキ輪行問題…

何が心配のタネなのかポイントごとに切り分けて考えてみる。

よく言われるポイント

①「ディスク」が大変そう
  ディスク円盤自体がなんだか邪魔くさい…

②スルーアクスルの開閉に工具がいる…

③逆さまにできないらしい

よく言われるのはこのへんでしょうか

①について。

 リムブレーキからの移行なら見慣れないからめんどくさそうなのはよく分かります。
 でもはじめからディスクだった人にはあまり関係ないみたいなので、経験値、慣れの範囲かもしれません。
車輪のつけ外しのときにディスクローターをブレーキにうまく入れるのができるか心配…という人もいらっしゃるのだと思いますが要点を抑えて何回か練習すれば大丈夫ですよ!
それと車輪を外した状態でブレーキを握っては行けない…ということに敏感になりすぎているのかもしれません。
確かに握らないほうがいいのですが、一回位うっかり触る程度は大きな問題にはなりません。
もしかしたら少しブレーキローターにふれる音がするかもしれません。
レバーを引ききるくらいに握るとたしかに問題です。
何が問題かというとブレーキローターがない状態でレバーを引いてしまうと、本来あるべきローターの厚み分余計に動いてしまいます。
しかし戻る量は一定なので結果的にパッドが初期位置よりも出てしまっていることになります。
車輪を戻すときに出すぎたパッドにローターがあたってしまい車輪がはまらないというトラブルはたしかにあります。
でもこれには予防方法と解消方法もあります。
予防方法は車輪を外したら「パッドスペーサー」というローターの代わりになるプラスチック板を挟んでおけばいいのです。 (500円玉より少し大きいくらい)

輪行用品のオーストリッチのパッドスペーサー。
各ブレーキメーカーからの純正品もありますがバイクに付いてこない場合もあるので揃えておくと◎

もし持っていくのを忘れてしまってもダンボールの切れ端、数回折り曲げて厚みのある紙片でもいいのです。
車輪装着時に万が一狭くなってしまっていたら、タイヤレバーなどの薄く平たいもので軽く押し広げれば治ります。マイナスドライバーみたいなものでもいいです。
しっかりと広げたあとに車輪を固定し、車体を正立させたあとにブレーキレバーを何回か握るとブレーキレバーの引き代は自動的に調整されます。

②について

ここ数年でディスクロードを買った場合、殆どの場合はスルーアクスルという固定方式になっていると思います。
スルーアクスル自体がディスクブレーキと直接関係あるわけではないのですがほぼセットで採用される場合が多いです。

そして多くの場合スルーアクスルの着脱には5mmもしくは6mmの6角レンチを使用します。
アクスルの種類によってはハンドルが付いているものもあります。
六角レンチを使用するものでも扱いは難しくありません。
ハンドル、もしくはレンチで反時計方向に回すと緩み、時計方向に回すと締まります。

このフォークの先端は、めがねレンチのように穴が空いているのでそこからアクスルを通し、車輪を経由して反対側のフォークの穴へ。
いわばでっかいボルトでフォークに車輪を固定している状態になります。
MTBなどでは以前からありますがこの方法だと車輪の固定時にフォークに対して車輪が傾いて装着されるトラブルがありません。
ディスクに限らずリムブレーキでもクイックリリースだとフォーク先端がオープンエンドなので車輪が傾いて装着されてしまう場合があり、ブレーキの偏効きなどを見かけます。


これは車輪の装着後にバイクを正立させ、クイックレバーを一度緩めフレームにまっすぐ入っているかどうかを確認して締め直せば防げます。
つまりそのバイクの特性に沿ったチェック方法を覚えればそんなに怖がるものではありません。

③について。

これは実際に経験しないと想像しにくいと思いますが、たしかにリスクの一つとしてはあります。
逆さまにすること自体がダメなのではなく、本来オイルで満たされるべきブレーキシステム内に気泡が潜んでいると、逆さまにしたことによって潜んでいた気泡が移動し悪さをすると言うことです。
ここでいう「悪さ」とは、
・ブレーキの引き代が大きくなってスカスカした感じになる、
・ブレーキのタッチがなにか挟まったようなふわふわした感じになる…というものです。
引きに対してブレーキがかかりにくい、もしくは引きずりっぱなしということが考えられます。
レバーの中で動いた気泡が通り道に挟まったりすると考えられます(見えないので想像です)

これは本来ユーザがなんとかする問題ではなくてもともとの整備の精度の問題でもあるわけです。
販売時の整備でブレーキの「エア抜き」をしっかりやっていればかなりの確率で防げます。
販売店は密閉され内部を伺いしれないブレーキからエアーを抜くのに時間をかけています。
さらに念の為ということで作業完了したあとに、バイクを逆さまにして一晩放置する販売店もあります。私もそうしていました。
目に見える気泡を追い出しておくことで、移動した気泡が悪さをすることを防いでいます。

ユーザが事前にできることとしては輪行する前に事前練習も兼ねてバラして逆さまにしてみるというテストをおすすめします。現地でトラブルに合う前にチェックだけでもしておきましょう。

話は少しそれますが、整備時に気泡を追い出すことにみんな苦心していますが、しっかりと追い出したあとでも実はオイルにわずかに空気が溶解しているのです。
きっちり整備されたバイクでも乗車によって溶解していた気泡が、圧力、熱、振動などで顕在化してオイルに混入することがあります。(エアレーションというらしい)
レバーのタッチや引き代が左右で差が出てきたという場合は一度チェックしてもらうことをおすすめします。
そうした事前整備ができていれば発生リスクを抑えることができますね。

いったんこのへんでディスクバイクの輪行モヤモヤは一旦締めましょうかね。

すべての疑問を払拭できるっとは思いませんが、「正しく知れば対処できる」人も多いのではないでしょうか。

次はリムブレーキバイクでの輪行モヤモヤでもまとめてみましょうかね。

ご覧いただきありがとうございました。

輪行講習会もやってます!詳しくはこちら⇓

https://www.enjoycyclingservice.com/rinko/(新しいタブで開く)

コメントを残す

*